乳がん相談支援センター
乳がん相談支援センターでは、がんの治療を受けるうえでの不安や、今後の療養生活、経済的な悩み、などについての相談に応じています。医療ソーシャルワーカーがお話しを伺い、一緒に考えながら問題解決のお手伝いをさせていただきます。
例えば次のようなことを相談できます。
- がんと言われ、誰にも相談できなくて落ち込んでいます。
- がんと言われましたが、仕事はどうすればいいでしょうか?
- 治療にかかる費用のことが心配です。
- 同じ病気の人と話せる患者会について知りたいのですが。
- 通える間はここへ通い、困難になったら自宅で緩和ケアを受けられるようにする体制を整えたいのですが。
- 緩和ケア病棟がある病院についても知りたいです。
- 家族ががんでお世話していますが、大切な人が具合悪くなっていくのを見ているのが辛くてたまらないです。
当相談支援センターでは、安心して治療を開始できるように準備の情報提供もしています。
医療用ウィッグ(抗がん剤や、頭部への放射線療法の副作用の脱毛に備えて)は人毛100%のウィッグと、人毛と人工混合のウィッグのサンプルを4社からお借りして置いてあり、常時試着可能です。医療用ウィッグのパンフレットは、様々な価格帯のものを揃えています。
術後の下着やパッド、脱毛時用帽子のサンプルと、それらのパンフレットも多数揃えています。
なお、第2・4火曜日11:00~14:00には業者が10階会議室に来院し、医療用ウィッグ試着相談会を開催しております。
ご相談を希望される方は、乳がん相談支援センターにお電話いただくか、医師・看護師にお申し出ください。面談中や担当者不在などによりお待たせすることがないよう、前もってお電話にてお約束をさせていただければ幸いです。
相談内容の秘密は厳守いたします。
(医療ソーシャルワーカーの業務指針および倫理網領に基づき職務をおこなっています。)
*ソーシャルワーカーとは、病気や障害によって生じる患者さんやご家族に起きるいろいろな課題に対して相談援助を行う専門職です。当センターのソーシャルワーカーは社会福祉士と精神保健福祉士の国家資格を有しています。
相談時間 | 月~金(祝日を除く)8:30~17:15 (相談受付時間は9:00~16:30) |
---|---|
連絡先 | 03-5794-7390(相談室直通) gansoudan@tkh.meguro.tokyo.jp |
場所 | 南館10階 乳がん相談支援センター |
「乳がん患者サロン」のご案内
当院乳がん相談支援センターでは、2008年3月より「乳がん患者サロン」を南館10階会議室にて開催しています。同じ病気の仲間の話を聞いたり、安心して自分の話を出来る場で、出入りは自由です。
第3火曜日の14:00~16:00に開催する「乳がん患者サロン(再発)」は、再発・転移された方が中心となります。資生堂のCSRボランティアの協力で、抗がん剤により抜けた眉の描き方、治療により変化した肌色のカバー、変色したり弱ったネールのお手入れ、ハンドマッサージサービスも受けられます。お茶・お菓子と一緒にお待ちしています。第2火曜日の14:30~15:30には、若年性乳がんの方を対象としたサロンを開催しています。お気軽にお立ち寄りください。
「乳がん患者サロン土曜日版」のご案内
2010年4月からは、平日だと参加できない方のために毎月第1土曜日の10:30~12:00にも開催しています。
様々な状態で治療中の方が中心となります。回によっては美容のボランティアの方がアドバイス、ハンドマッサージに来てくれます。
祝日の関係で日程が変更する場合がございますので、詳しくは、トップページの「患者さまへのお知らせ」をご覧ください。
「医療用ウィッグ試着会」のご案内
当院乳がん相談支援センターでは、毎月第2火曜日・偶数月の第4火曜日の11:00~14:00に、「医療用ウィッグ相談・試着会」を南館10階会議室にて開催しています。
抗がん剤や、頭部への放射線療法の副作用などによる毛髪の脱毛の方、ホルモン療法による薄毛などのお悩みある方も自由にお立ち寄りください。女性用・男性用の両方を、スヴェンソン社とアン社の2社より持参してもらいます。毎月第2火曜日はスヴェンソン社、偶数月の第4火曜日はアン社が担当しています。
実際に試着して似合うウィッグを探したり、ウィッグのきれいな付け方、扱い方を習うことが出来ます。
なお、第2火曜日のスヴェンソン担当日は、治療中治療後のトラブル解消法の相談にも応じています(例:頭皮のお手入れ方法、脱毛開始時期トラブル、脱毛中の痒みを抑える、生えてきたクセ毛の整え方、カラー・パーマについてのお悩み、肌にやさしい毛染め、頭皮ケア商品アドバイス)。
祝日の関係でお休みの回があるので、詳しくは、トップページの「患者さまへのお知らせ」をご覧ください。
「Hope Tree~パパやママががんになったら~」のご紹介
当院乳がん相談支援センターでは、がんをもつ親とその子どものサポートにも取り組んでいます。
患者さんのお話を聞いていると、未成年の子どもを育てている患者さんでは、子どもに関する心配事も大きな比重を占めることを実感しています。
そういったがんの患者さんとその子どもたちの支援の輪が広がるように、2008年にHope Treeというグループを多施設の専門職で立ち上げました。メンバーは、「子どもも含めた家族全体の支援が大切」という視点を持った医師、看護師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー、チャイルド・ライフ・スペシャリストなどです。子どものレジリエンス(人生で困難に直面した時、マイナスをプラスに変え、エネルギーを発揮して飛躍する回復力、弾力、復元力)を信じ、支える活動を続けています。
Hope Treeではホームページを作成しており、そこでは、子どもを理解するのに役立つ資料、Q&A、参考図書、子どものサポートグループ開催情報、勉強会情報などを見ることが出来ます。是非ご覧になってみてください。(医療ソーシャルワーカー 大沢かおり)
http://www.hope-tree.jp/
「乳腺科勉強会」のご案内
第1回 2008年12月6日(土)
手軽にできるセルフマッサージとアロマセラピー
講師:国際ヘルス&ホリスティック・セラピスト 大井 奈菜子先生
第2回 2010年7月3日(土)
手軽にできるセルフマッサージとアロマセラピー&ヨガ
講師:国際ヘルス&ホリスティック・セラピスト 大井 奈菜子先生
東京共済病院 理学療法士、Yoga Jaya認定インストラクター、
全米ヨガアライアンス認定インストラクター 太田 麻子先生
第3回 2010年10月6日(土)
再発乳がんの治療~局所療法の可能性を考える~
講師:特別医療法人博愛会副理事長 相良 吉昭先生
第4回 2013年9月21日(土)
リンパ浮腫のセルフケアと日常生活での注意点
講師:元乳腺外科看護師 リンパ浮腫療法士 山下 牧子先生
第5回 2014年5月24日(土)
学ぼう話そう~女性としてがんと生きる:遺伝のこと、副作用との付き合い方など
講師:上智大学総合人間学部看護学科准教授 渡邊知映先生
第6回 2015年8月29日(土)
乳がん薬物療法の考え方~がんとうまく長くつきあうために~
講師:虎の門病院 臨床腫瘍科部長 高野利実先生