先輩看護師からのメッセージ

当院に入職後の看護師としての成長をインタービュー

緩和ケア病棟 山口 彩(8年目看護師)


山口彩

◆当院に入職してからの、看護師としての歩みを教えてください。
  入職してから1年目は、日々の業務に精一杯でした。あっという間でした。最初配属になった部署は覚えることも多かったので大変でしたが、日々多くのことを学べたので、やりがいは感じながら過ごしていました。

◆やりがいというのは、具体的にはどういうことですか?
  最初は何もできなかった自分が、できることが徐々に増えてきて、患者さんに関わることができるようになったことです。学生の時は、学んだことがどのように患者さんに生かせるか良く分かっていなかったのですが、学んだ一つ一つの“点”が、患者さんに生かすと“線”のように繋がりをもつ。そんな、自分の学びを患者さんの良い変化に繋げることができるというのが、とても楽しくやりがいを感じました。
  もともと、学生の頃から地域看護に興味がありました。まずは循環器や呼吸器の看護実践ができるようになる必要があると考えて、循環器を第1希望にあげました。希望通り循環器に配属になり、経験を積む中で、患者さんへの関わりが、次の患者さんへの実践に繋がっていくのが楽しかったです。

◆2年目はどうでしたか?
  1年目の終わりから、受け持ち看護師を徐々に実施するようになり、2年目に“事例のまとめ”研修を行ったとき、とてもやりがいや看護の楽しさを感じました。とても大変でしたけど。
受け持ち看護師としての責任も伴ってくる中、自分が患者さんについて、分かったつもりになっていたことが明確になって、もっと勉強する必要があると実感しました。
2年目は、受け持ち看護師としての責任の重みと同時に、自分が大切にしたい看護が、少しずつ明確になっていったように思います。それがまた、自分のやりがいにつながっていきました。

◆3年目は、どんなことが印象に残っていますか?
  やっぱり、プリセプターという役割を担うことになったことが、一番印象に残っています。当院では、プリセプターの役割は、新人の相談役ではありますが、やはり指導場面も出てきました。先輩看護師としての自覚が芽生えたように思います。自分自身、学びなおし、さらにどう関われば、伝えれば、プリセプティの成長に繋がるのかとうのを考え、悶々としたのを覚えています。
  自分自身、循環器の看護にとてもやりがいを持つことができたのは、自分が新人時代のプリセプターAさんの影響が大きかったと思います。例えば、疾患についてレポート課題が出て、Aさんに提出すると、自分のレポートよりも何倍ものコメントや資料がついて返ってくるんです。分からないと、とても分かりやすく教えてくれるんです。教科書を読んでも分からなかったことが、根拠もしっかり理解できました。厳しかったし、期限に迫られて大変でしたが、その“分かる”ということが、患者さんの病態の理解、関わりに生かせることが、楽しかったです。   こんなAさんの指導を、自分もプリセプターして実践できるように、プリセプティに関わっていきました。プリセプティの成長が、私自身もとっても嬉しかったです。

◆4年目以降は、どんな変化がありましたか?
  自分なりには、ある程度、受け持ち看護師として患者さんへの看護展開が実施できるようになってきたと感じていました。でも、メンバーへの働きかけに悩みました。自分は強くメンバーに言ってしまう傾向があり、メンバーの行動に繋がるように上手く伝えられないということに、悶々と悩んだこともありました。そんなタイミングで、リーダーシップコース研修や、中堅看護師研修に参加して、自分に向き合えたことで、また自分の課題が明確になり、前に進むことができたように思います。自分だけでなく、チームとして患者さんに関わるには、どうしたら良いのかを考えていった時期だと思います。看護師としての“自律性”について、考えさせられた時期でもありました。

◆看護師の“自律性”について考えたというのは、どのようなきっかけだったのですか?
  師長から、看護師の自律性とは何かということを、何回も考えさせられたように思います。中堅看護師として、誰かから言われたからやるのではなくて、自分が考えて自分が主体的に行動するということを、何度も投げかけられました。
患者中心の看護って何なんだろうっていうことも考えさせられました。重症患者も担当しつつ、後輩指導もしなければならないという忙しい状況の中、どうしても業務優先の考え方になってしまう自分がいる。そんな時に、患者さんのためにはどうするのが良いのかを考えさせられました。もちろん、簡単には答えも見つからないし、悩みました。患者さんへの関わりで、うまくいかないことがいっぱい出てきて、そんな悩みを師長と何度か話をする機会があって。自分は患者さんのためと思って行っていたことが、本当に患者さんのためになっていたんだろうかと、考えさせられたんです。
そんな悩みを持っている中、虎の門病院プライマリー・ナーシング入門コースを、師長に勧めてもらい、参加しました。このコースに参加して、いつも師長から言われている、「受け持ち看護師としての責任、自律性・患者中心ってこういうことだったのか」と府に落ちました。コースはすごく大変でしたが、自分にとってはとても良い経験になりました。

◆今年から異動になり、緩和ケア病棟に異動になりましたが、今の自分の状況をどのように捉えていますか?
   希望の異動ではなかったですし、急性期をやりたいという思いが強いのですが、昨年、プライマリー・ナーシング入門コースに参加したからこそ、ここで自分がやれることをやっていかないとと思っています。
   コースに参加しての大きな気づきは、自分が医療者としての目線で患者さんをみていて、“その方”を見ていなかったことに気づいたんです。患者さんの本当のニーズを捉えることって、どういうことなか。自分が看護師として患者さんに必要だと思っている看護が、本当に患者さんが望んでいることなのか。患者さんの希望を、その方の身体状態を無視して、そのまま全て鵜呑みにするのも違う。患者さんと話し合い、患者さんと一緒に、その方のニーズ捉える考え方について理解できたとき、どこ部署であろうと患者さんのニーズを捉えるのは大切なことだし、やりがいをもつことができています。緩和ケア病棟ではより必要なことだと思っています。
ある患者さんは、吐きながら食事されるんですよね。それでも食べたいんです。吐きながら、嬉しそうに食事を召し上がるんです。そんな方に、何ができるのかと患者さんと一緒に考えることに、今はやりがいを感じています。

◆今後の目標を教えてください。
   “患者中心”ってどういうことなのかを、これからも考え続けていきたいです。
  将来的には、循環器がとても楽しかったので、自分の経験を踏まえて、心不全患者さんへの看護でスキルアップをしていきたいという思いはあります。急性期に関わらず、地域に戻っていく患者さんへの生活を支えることができるような看護を目指していきたいと思っています。

◆最後に、当院に入職して良かった!と思うことを教えてください。
  1部署が、循環器のみとかでなく、混合病棟であることと、患者さんにずっと関わることができること、他職種とのチームワークが良いということです。
  混合病棟なので、本当に色んな患者さんへの関わりを学ぶことができるんですよね。そして、入院前の生活から、入院中の関わりはもちろんですが、退院後も当院の外来に通われたり、当院の訪問看護を利用するか方もいるので、ずっと継続して関わることができる。そして、患者さんの退院支援・退院調整を行う際には、医師、MSW、訪問看護師、栄養士、薬剤師、リハビリの方など、多諸種で連携できる。 退院支援・調整は、自分がとても看護師としてやりがいを感じるので、ここは良かったと思います。



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